スワップは「寝ている間に財布から抜かれるお金」。知らずに放置すると、利益がスワップに食い尽くされる
FXを始めたばかりの頃、「なんか知らないうちに口座残高が減ってるんだけど」と首をかしげた経験はないだろうか。犯人はスワップポイントかもしれない。
スワップポイントとは、ざっくり言えば「2つの通貨間の金利差」のこと。FXでは常に2つの通貨を交換しているわけだけど、それぞれの通貨には金利がある。金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売ると、その金利差に相当する金額を毎日受け取れる。逆に、金利の低い通貨を買って金利の高い通貨を売ると、毎日お金を払うことになる。
これがスワップの正体だ。プラスなら嬉しいボーナスだけど、マイナスだと毎日チクチクと残高を削ってくる。特に長期間ポジションを持ちっぱなしにするスイングトレーダーにとって、スワップは無視できないコストになる。1日分は大した金額じゃなくても、30日、60日と積み重なると「えっ、こんなに引かれてたの?」と驚くことになる。
XMにおけるスワップの計算方法
XMのスワップポイントは「ポイント」で表示される。このポイントを実際の金額に換算するには、以下の計算式を使う。
スワップ金額 = ロット数 × スワップポイント × ポイント値
例:USDJPY 1ロット(10万通貨)、買いスワップが +6.5 の場合
1 × 6.5 × 1(円建て口座の場合の1ポイント値)= 6.5円/日
※ クロス円ペアでは1ポイント = 1円(1ロットあたり)が目安。ドルストレートペアではポイント値がドルベースになるため、為替レートでの換算が必要。
正直、毎回この計算をするのは面倒くさい。XMにはスワップ計算ツールが公式サイトに用意されているし、MT4/MT5の気配値表示からも確認できるから、実際にはそっちを見るのが早い。計算式は「仕組みを理解するため」くらいに捉えておけばいい。
主要通貨ペアのスワップポイント一覧
以下は2026年4月時点のXMスタンダード口座における主要通貨ペアのスワップポイント一覧。スワップは日々変動するので、取引前に必ずMT4/MT5で最新値を確認してほしい。
| 通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ | 傾向 |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | +6.50 | -18.30 | 買いプラス |
| EUR/USD | -8.20 | +2.10 | 売りプラス |
| GBP/JPY | +8.80 | -25.40 | 買いプラス |
| EUR/JPY | +4.20 | -15.60 | 買いプラス |
| AUD/JPY | +3.50 | -12.80 | 買いプラス |
| GBP/USD | -5.10 | +0.80 | 売りプラス |
表を見ると気づくと思うけど、マイナススワップのほうが大きい(他社との比較はXMとExnessの比較記事も参考になる)。これは当然といえば当然で、FX業者はスワップでも利ざやを取っているからだ。「買いスワップ +6.5」と「売りスワップ -18.3」を足すと -11.8 で、この差がXM側の取り分になっている。
スワップポイントは各国の政策金利や市場の需給バランスによって毎日変動する。上の表はあくまで2026年4月時点の参考値であって、明日には数値が変わっている可能性がある。特に中央銀行の利上げ・利下げ後は大きく動くので、ポジションを持ち越す前にMT4/MT5で最新のスワップ値を確認する癖をつけよう。
水曜日は3倍スワップ ── なぜ水曜日だけ特別なのか
XMに限らず、ほぼすべてのFX業者で水曜日のスワップは3倍になる。初めて聞く人は「え、水曜だけ特別料金?」と思うかもしれないけど、これにはちゃんとした理由がある。
FXの決済は「取引日の2営業日後」に行われるというルールがある(T+2決済)。月曜のポジションは水曜に決済、火曜のポジションは木曜に決済…という具合だ。ここで水曜日のロールオーバーを見ると、決済日が金曜から月曜に繰り越される。つまり、土曜・日曜を含む3日分の金利差が水曜の夜にまとめて発生するわけだ。
プラススワップのポジションなら水曜3倍は嬉しいボーナスだけど、マイナススワップのポジションにとっては地獄。USDJPY売りの場合、-18.3 × 3 = -54.9ポイント。1ロットなら約55円の出費が一晩で発生する。10ロット持っていたら550円。小さいようで積み重なると馬鹿にならない。
マイナススワップが気になるなら、KIWAMI極口座ならスワップフリーで取引可能。スイングトレーダーには特におすすめだ。
KIWAMI極口座を開設する →KIWAMI極口座のスワップフリー ── 長期保有派の切り札
XMのKIWAMI極口座には「スワップフリー」という大きな武器がある。主要通貨ペアと貴金属(ゴールド・シルバー)を、スワップなしで取引できるのだ。
これが何を意味するかというと、マイナススワップを気にせずにポジションを長期保有できるということ。たとえばUSDJPYの売りポジションを1ヶ月保有した場合、スタンダード口座なら1ロットあたり約549円(18.3 × 30日)のスワップコストがかかる。水曜3倍も含めると実質的にはもっと大きくなる。KIWAMI極口座ならこのコストがゼロ。
スイングトレードやポジショントレードのスタイルの人なら、KIWAMI極口座を使わない理由がないと言っていい。ただしKIWAMI極口座は入金ボーナスの対象外だから、「ボーナスを活用したい人はスタンダード」「スワップコストを避けたい人はKIWAMI極」という使い分けが合理的だ。
主要28通貨ペア+貴金属(ゴールド・シルバー)がスワップフリー対象。マイナー通貨ペアや仮想通貨CFDなど、一部の銘柄にはスワップが発生するので注意。対象銘柄はXM公式サイトで確認できる。
マイナススワップの落とし穴 ── 長期保有で利益が溶ける仕組み
「含み益があるからもう少し待とう」と思ってポジションを持ち続けていると、マイナススワップが日々残高を削っていく。これは地味だけど深刻な問題だ。
具体例を出そう。EURUSDの買いポジションを1ロット持っているとする。買いスワップが -8.2ポイントだとすると、1日あたり約8.2ドル(約1,230円)のコストが発生する。1ヶ月で約37,000円。3ヶ月で約11万円。せっかく為替差益で10万円の含み益があっても、3ヶ月スワップで持ち越しただけでほぼ帳消しになる計算だ。
「スワップで稼ごう」と考えてプラススワップの通貨ペアを買うのもアリだけど、為替変動のリスクは常にある。スワップで毎日数百円もらっても、為替が逆行すれば1日で数万円の含み損が出る。スワップ狙いのトレードは、あくまでテクニカル分析やファンダメンタルズ分析の「おまけ」くらいに考えておいたほうが安全だ。
MT4/MT5でスワップを確認する方法
取引前にスワップ値を確認する方法
- MT4/MT5の「気配値表示」ウィンドウを開く
- 確認したい通貨ペアを右クリック
- 「仕様」(MT5)または「通貨ペアのプロパティ」(MT4)を選択
- 「買いスワップ」「売りスワップ」の欄で現在の値を確認
保有中のポジションのスワップを確認する方法
- MT4/MT5の「ターミナル」ウィンドウ(下部)を開く
- 「取引」タブで保有中のポジション一覧を表示
- 「スワップ」列に、そのポジションに累積で発生したスワップ金額が表示される
スマホ版のMT4/MT5でも確認可能。ポジションをタップして詳細を開けば、スワップの累計値が表示される。毎日ちょこちょこ引かれているのを見ると「早く決済しなきゃ」という気持ちになるけど、スワップだけで判断するのではなく、チャートの状況と合わせて総合的に判断しよう。
スワップに関する注意すべき場面
年末年始・祝日の変則スワップ
クリスマスや元日などの世界的な祝日の前後には、スワップの付与日数が変則的になることがある。通常は水曜3倍だけど、祝日を挟むと木曜や金曜に3倍以上のスワップが付く場合がある。XMからは事前にメールやお知らせで通知されるので、長期ポジションを持っている人はチェックしておこう。
金利政策の変更後
各国の中央銀行が金利を変更すると、スワップポイントも大きく変動する。たとえば日銀が利上げを実施すると、円関連ペアのスワップが変化する。利上げ→円の金利上昇→USDJPY買いスワップ減少(円の金利が上がるため金利差が縮小)、という流れだ。金利発表の日程はある程度決まっているから、経済カレンダーで事前に把握しておくと不意のスワップ変動に驚かなくて済む。
スワップのマイナス幅が大きい通貨ペア
トルコリラ(TRY)やメキシコペソ(MXN)、南アフリカランド(ZAR)などの高金利通貨ペアは、売りポジションのマイナススワップが特に大きくなる傾向がある。「スワップ狙い」で買いポジションを持つ人が多い通貨ペアだけど、為替変動も荒いので、スワップ益を為替差損で一瞬に吹き飛ばすリスクがあることは覚えておこう。
FX Rescue編集部では、2026年4月にスタンダード口座でUSDJPY・EURJPY・GOLDの3銘柄を各1ロット保有し、5営業日にわたってスワップの付与額を毎朝記録。水曜→木曜のロールオーバーで3倍スワップが正確に反映されることを確認しました。KIWAMI極口座でも同じ3銘柄を同期間保有し、スワップが全日$0であることを検証済みです。