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海外FXの確定申告と医療費控除は併用できる?やり方を解説

忙しい人向けまとめ
  1. 海外FXの雑所得申告と医療費控除は同じ確定申告書で同時に申告できる
  2. 医療費控除は年間10万円超の医療費が対象(総所得200万円未満なら所得の5%超)。控除上限は200万円
  3. セルフメディケーション税制との選択制。医療費10万円超なら通常の医療費控除が有利
  4. FX利益で税率が上がるほど医療費控除の節税効果も大きくなる
  5. 医療費30万円+FX利益100万円(税率20%帯)なら約6万円の節税

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海外FXの確定申告と医療費控除 ― 同時申告の仕組み 海外FXの利益 雑所得として第一表「雑(その他)」欄に記入 第二表「雑所得に関する事項」に収入内訳を記載 医療費控除 第一表「所得から差し引かれる金額」欄に記入 医療費控除の明細書を添付 確定申告書 1枚でまとめて申告 FXの利益を申告 + 医療費控除で課税所得を圧縮 医療費控除の節税効果シミュレーション(年間医療費30万円の場合) 年収 FX利益 適用税率帯 控除額 節税額 400万円 50万円 10%(所得税) 20万円 約4万円 500万円 100万円 20%(所得税) 20万円 約6万円 700万円 200万円 23%(所得税) 20万円 約6.6万円 1,000万円 300万円 33%(所得税) 20万円 約8.6万円 ※ 節税額 = 控除額 x(所得税率 + 住民税10%)。控除額 = 医療費30万円 - 10万円 = 20万円 セルフメディケーション税制:上限8.8万円 通常の医療費控除:上限200万円

海外FXの確定申告と医療費控除は同時にできる

結論から言うと、海外FXの雑所得申告と医療費控除は同じ確定申告書で同時に申告できる。確定申告書は1枚で全ての所得と控除をまとめて処理する仕組みだから、FXの利益を申告するついでに医療費控除も一緒に申請すれば、余計な手間なく節税が実現する。

海外FXの利益が年間20万円を超える会社員は確定申告が必要だ。どうせ確定申告するなら、年末調整では申告できない医療費控除も合わせて申請しない手はない。確定申告は「面倒な義務」ではなく、「控除を積み上げるチャンス」だと考えた方がいい。

医療費控除の基本ルール

まず医療費控除の仕組みを押さえておこう。医療費控除とは、自分や家族の年間医療費の自己負担額が一定額を超えた場合に、超えた分を所得から差し引ける制度だ。

控除額の計算式

医療費控除額 = 年間医療費の合計 - 保険金等で補填された金額 - 10万円

ただし、総所得金額が200万円未満の場合は10万円の代わりに「総所得金額 x 5%」が差引額になる。控除の上限額は200万円だ。

対象になる医療費の例

対象にならないもの

家族の分もまとめて申告できる
医療費控除は「生計を一にする配偶者その他の親族」の医療費を合算できる。同居の家族はもちろん、仕送りをしている別居の親や子どもの医療費も対象だ。家族全員の医療費をまとめれば10万円を超えやすくなる。

海外FXの利益がある場合に医療費控除が有利になる理由

海外FXの利益は雑所得として給与に上乗せされ、総合課税の累進税率が適用される。FXで利益が出ると課税所得が増え、適用される所得税率も上がる。

ここで医療費控除が効いてくる。医療費控除は「所得から差し引かれる金額」だから、控除額に適用税率を掛けた分だけ税金が減る。つまりFXの利益で税率が上がっている人ほど、同じ医療費でも控除による節税効果が大きくなる

例えば、医療費が年間30万円だった場合の控除額は20万円(30万円 - 10万円)。この20万円に対する節税効果は以下のとおりだ。

所得税率帯所得税の節税住民税の節税合計節税額
5%(課税所得195万円以下)1万円2万円約3万円
10%(195万〜330万円)2万円2万円約4万円
20%(330万〜695万円)4万円2万円約6万円
23%(695万〜900万円)4.6万円2万円約6.6万円
33%(900万〜1,800万円)6.6万円2万円約8.6万円

FXの利益が大きいほど所得税率が高くなり、医療費控除の節税額も膨らむ。FXで利益が出ている年に大きな医療費がかかったら、それは節税のチャンスでもある。

確定申告書への記入方法 ― 第一表・第二表の書き方

海外FXの利益と医療費控除を同時に申告する場合、確定申告書の第一表と第二表にそれぞれ記入する。順番に見ていこう。

第一表(表面)の記入箇所

  1. 「収入金額等」の「雑(その他)」欄:海外FXの年間利益(収入金額)を記入
  2. 「所得金額等」の「雑(その他)」欄:FX利益から経費を差し引いた所得金額を記入
  3. 「所得から差し引かれる金額」の「医療費控除」欄:医療費控除額(医療費合計 - 補填額 - 10万円)を記入
  4. 「所得から差し引かれる金額」の「社会保険料控除」「生命保険料控除」など:該当する他の控除も全て記入

第二表(裏面)の記入箇所

  1. 「雑所得に関する事項」:FXの取引先(XMTradingなど)の名称、収入金額、必要経費を記載
  2. 「住民税に関する事項」の徴収方法:「自分で納付(普通徴収)」にチェック(副業バレ防止のため)

医療費控除の明細書

医療費控除を申請する場合、「医療費控除の明細書」を確定申告書に添付する。医療を受けた人ごと・病院ごとに金額をまとめて記入すればいい。個々の領収書の添付は不要だが、5年間は自宅で保管しておく必要がある。

e-Taxで申告する場合、明細書はオンラインで入力できる。マイナポータル連携を使えば、健康保険組合から届く「医療費通知」のデータを自動で取り込める場合もある。

e-Taxなら自宅で完結
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使えば、FXの雑所得と医療費控除を画面の指示に従って入力するだけで申告書が自動作成される。計算ミスも防げるので、手書きよりe-Taxの利用をすすめる。

節税シミュレーション ― FX利益+医療費控除の合わせ技

具体的な数字で、海外FXの利益と医療費控除を組み合わせた場合の節税効果を計算してみよう。

ケース1:年収500万+FX利益100万+医療費30万円

医療費控除なしの場合。給与所得336万円(給与所得控除164万円)+FX利益100万円 = 合計所得436万円。社会保険料控除75万円+基礎控除48万円 = 控除合計123万円。課税所得313万円。所得税は313万 x 10% - 97,500 = 215,500円。住民税は313万 x 10% = 313,000円。合計528,500円。

医療費控除ありの場合。控除合計に医療費控除20万円(30万 - 10万)を加算。課税所得293万円。所得税は293万 x 10% - 97,500 = 195,500円。住民税は293万 x 10% = 293,000円。合計488,500円。

節税額は約40,000円(528,500 - 488,500)。医療費30万円かかったが、そのうち4万円分が税金で戻ってくる計算だ。

ケース2:年収700万+FX利益200万+医療費50万円

医療費控除なしの場合。給与所得510万円(給与所得控除190万円)+FX利益200万円 = 合計所得710万円。社会保険料控除105万円+基礎控除48万円 = 控除合計153万円。課税所得557万円。所得税は557万 x 20% - 427,500 = 686,500円。住民税は557万 x 10% = 557,000円。合計1,243,500円。

医療費控除ありの場合。医療費控除40万円(50万 - 10万)を加算。課税所得517万円。所得税は517万 x 20% - 427,500 = 606,500円。住民税は517万 x 10% = 517,000円。合計1,123,500円。

節税額は約120,000円(1,243,500 - 1,123,500)。FX利益が大きく税率20%帯に入っているため、医療費控除40万円に対して所得税8万円+住民税4万円の合計12万円が節税になる。出産や大きな手術があった年にFXの利益も出ている場合は、医療費控除の申告を忘れずに行いたい。

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セルフメディケーション税制との選択

医療費控除にはもうひとつ「セルフメディケーション税制」という選択肢がある。これは2017年に始まった制度で、医療費控除の特例という位置づけだ。

セルフメディケーション税制の概要

どちらを選ぶべきか

通常の医療費控除とセルフメディケーション税制はどちらか一方しか選べない。併用はできない。判断基準はシンプルだ。

状況選ぶべき制度理由
年間医療費が10万円超通常の医療費控除控除上限200万円で枠が圧倒的に大きい
医療費10万円以下、OTC薬が12,000円超セルフメディケーション税制通常の医療費控除は使えないがこちらは使える
両方の条件を満たす通常の医療費控除ほとんどの場合、通常の方が控除額が大きい

多くの場合、年間医療費が10万円を超えていれば通常の医療費控除を選ぶのが正解だ。セルフメディケーション税制は控除上限が88,000円と小さいため、医療費が少ないが市販薬をよく買う人向けのニッチな制度と考えていい。

確定申告で他の控除もまとめて申告できる

海外FXの確定申告をする際に利用できるのは医療費控除だけではない。確定申告書は全ての所得と控除をまとめて処理する書類だから、使える控除は全て記載すべきだ。

確定申告で申告できる主な控除

控除の種類概要年末調整との関係
医療費控除年間医療費10万円超の部分年末調整では申告不可、確定申告のみ
ふるさと納税(寄附金控除)寄附額 - 2,000円が控除対象ワンストップ特例は確定申告で無効化
住宅ローン控除(初年度)ローン残高の0.7%を税額控除初年度は確定申告が必要
生命保険料控除最大12万円年末調整で済んでいれば確定申告不要
iDeCo(小規模企業共済等掛金控除)掛金全額が控除対象年末調整で済んでいれば確定申告不要
雑損控除災害・盗難・横領による損失年末調整では申告不可、確定申告のみ

特に注意が必要なのがふるさと納税だ。ワンストップ特例で申請していた場合でも、確定申告をした時点でワンストップ特例は無効になる。確定申告書の寄附金控除欄に改めて記載しないと、ふるさと納税の控除がまったく適用されない。海外FXの確定申告をするなら、ふるさと納税の分も忘れずに記載すること。

実際の申告手順 ― 準備から提出まで

海外FXの利益と医療費控除をまとめて確定申告する場合の手順を整理する。

  1. XMの管理画面から年間取引報告書をダウンロード。1月1日〜12月31日の損益を確認する
  2. FX関連の経費の領収書を整理する。VPS代、EA購入費、書籍代、セミナー費用など
  3. 医療費の領収書を集計する。家族分も含め、1年間の医療費を合計する。保険金で補填された分は差し引く
  4. ふるさと納税の寄附金受領証明書を用意する(該当する場合)
  5. 源泉徴収票を用意する。勤務先から受け取った年間の源泉徴収票
  6. 国税庁の確定申告書等作成コーナーで入力する。画面の指示に従って収入・控除を入力。e-Taxで提出すれば自宅から完結する
  7. 翌年の3月15日までに提出する。期限を過ぎるとペナルティが発生する
医療費の領収書は5年間保管
確定申告書に個々の領収書を添付する必要はなくなったが(2017年分以降)、税務署から求められた場合に提示できるよう5年間は保管しておく義務がある。年ごとに封筒にまとめて保管しておくと安心だ。

医療費控除で失敗しやすいポイント

医療費控除の申告でよくある間違いをまとめておく。

保険金の補填を引き忘れる。生命保険の入院給付金や健康保険の高額療養費で補填された金額は、該当する医療費から差し引く必要がある。補填された金額を引かずに申告すると過大申告になる。

対象外の支出を含めてしまう。美容目的の治療、サプリメント、差額ベッド代(自己都合の場合)は医療費控除の対象外だ。健康診断の費用も、病気が見つからなかった場合は対象外になる。

ふるさと納税の記載を忘れる。医療費控除に気を取られて、ふるさと納税の寄附金控除を書き忘れるケースが実際にある。確定申告をする以上、ワンストップ特例は無効になるため、必ず寄附金控除欄に記載すること。

住民税の徴収方法をチェックし忘れる。副業のFXを会社に知られたくない場合は、確定申告書第二表の住民税の徴収方法で「自分で納付(普通徴収)」を選択する。これを忘れるとFXの利益分の住民税が給与天引きになり、会社の経理に副収入がバレる可能性がある。

✓ 編集部検証済み

FX Rescue編集部では、2026年5月時点の国税庁タックスアンサー「医療費を支払ったとき(医療費控除)」No.1120および「セルフメディケーション税制」No.1129の記載内容をもとに、本記事の計算方法と申告手順を検証済み。確定申告書への記入方法は国税庁公表の記載例に基づいています。節税シミュレーション値は概算であり、実際の税額は個人の所得控除内容により異なります。

税務上のご注意

本記事は一般的な税務情報の提供を目的としており、個別の税務アドバイスではありません。具体的な申告内容や節税方法については、税理士等の専門家にご相談ください。税法は改正される場合があり、最新情報は国税庁のWebサイトでご確認ください。

よくある質問

Q. 海外FXの確定申告で医療費控除も一緒に申告できますか?
はい、できます。確定申告書は1枚で全ての所得と控除をまとめて処理する仕組みです。FXの雑所得と医療費控除を同時に申告できます。
Q. 医療費控除の対象になる金額の条件は?
年間の医療費自己負担額が10万円を超えた部分が控除対象です。総所得200万円未満なら所得の5%超が対象。控除上限は200万円です。
Q. セルフメディケーション税制と医療費控除は両方使える?
どちらか一方の選択制です。医療費が10万円を超えるなら、控除枠の大きい通常の医療費控除を選ぶのが有利です。
Q. 医療費控除でどのくらい節税できる?
適用税率に比例します。医療費30万円(控除額20万円)で所得税率20%なら、所得税4万円+住民税2万円=合計約6万円の節税です。
Q. 医療費控除以外の控除も同時に申告できますか?
はい。ふるさと納税の寄附金控除、生命保険料控除、iDeCoの掛金控除など、適用できる控除は全て1枚の確定申告書にまとめて記載できます。

出典・参考

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