MT5とMT4の基本的な違い
MetaTrader 5(MT5)とMetaTrader 4(MT4)は、どちらもMetaQuotes社が開発した取引プラットフォームだ。MT4は2005年にリリースされ、MT5は2010年に後継として登場した。XMではどちらも提供しているが、両者には明確な違いがある。
MT5はMT4の上位版にあたり、分析機能・注文方式・動作速度などあらゆる面で強化されている。ただし、MT4で構築されたEA(自動売買プログラム)の資産が膨大にあるため、MT4も現役で使われ続けている。
MetaQuotes社は2024年頃から、MT4の新規ブローカーライセンスの発行を段階的に縮小している。既存のMT4はXMを含む各ブローカーで引き続き利用可能だが、業界全体としてはMT5への移行が進んでいる。今からプラットフォームを選ぶなら、将来性の観点からもMT5が安心だ。
13項目で徹底比較
| 比較項目 | MT5 | MT4 |
|---|---|---|
| リリース年 | 2010年 | 2005年 |
| 時間足 | 21種類 | 9種類 |
| テクニカルインジケーター | 38種類 | 30種類 |
| 描画ツール | 44種類 | 24種類 |
| 注文方式 | 6種類(Buy/Sell Stop Limit含む) | 4種類 |
| プログラミング言語 | MQL5(Python連携可) | MQL4 |
| EA(自動売買)の資産 | 増加中 | 非常に豊富 |
| 処理アーキテクチャ | 64ビット・マルチスレッド | 32ビット・シングルスレッド |
| 板情報(Depth of Market) | あり | なし |
| 経済指標カレンダー | 内蔵 | なし |
| ヘッジング | 対応 | 対応 |
| ネッティング | 対応 | 非対応 |
| 対応銘柄数(XM) | 多い | やや少ない |
MT5の優位性:分析機能
時間足の充実
MT5は21種類の時間足に対応している。MT4にはない2分足(M2)、3分足(M3)、4分足(M4)、6分足(M6)、10分足(M10)、12分足(M12)、2時間足(H2)、3時間足(H3)、6時間足(H6)、8時間足(H8)、12時間足(H12)が追加されている。
特に実用的なのは2時間足と3時間足だ。4時間足では大きすぎ、1時間足では小さすぎるという場面で、中間の時間足が使えるのはMT5のアドバンテージだ。
注文方式の追加
MT5では、MT4にはない「Buy Stop Limit」と「Sell Stop Limit」の2種類の注文方式が追加されている。これにより、特定の価格に到達した後に指値注文を自動発動させるような高度な注文戦略が可能になる。
MT5の優位性:MQL5とPython連携
MT5のプログラミング言語MQL5は、MQL4よりも大幅に進化しているだけでなく、Pythonとの連携機能を備えている。
MQL5からPythonを呼び出す
MQL5では、PythonスクリプトをMT5から直接呼び出すことができる。これにより以下のようなことが可能になる。
- NumPyやpandasを使った高度なデータ分析
- scikit-learnやTensorFlowを使った機械学習モデルの構築
- Pythonの豊富なライブラリを活用したバックテスト分析
MT4のMQL4にはこうした外部言語との連携機能がないため、データサイエンスや機械学習を取引に活用したい場合はMT5が必須だ。
MT5で最新の分析環境を手に入れよう
21種類の時間足・Python連携・マルチスレッドバックテスト──MT5ならトレード分析の精度が段違い。XMならMT5もMT4も追加口座で簡単に使い分け可能。
MT5を無料でダウンロード ▶MT4の優位性:EA(自動売買)
MT4の最大の強みは、MQL4で開発されたEAの豊富さだ。20年近い歴史の中で蓄積されたEAの数はMT5のMQL5を圧倒している。
MQL4とMQL5の互換性
MQL4で書かれたEAはMT5では動作しない。プログラミング言語の構文が異なるため、移植するには書き直しが必要だ。特定のMT4用EAに依存している場合は、MT4を選ぶのが現実的だ。
ただし、MT5用のEAも年々増加しており、新規でEAを導入する場合はMT5版を選ぶことも十分可能になっている。
動作速度とパフォーマンス
MT5は64ビットアーキテクチャとマルチスレッド処理を採用しており、MT4の32ビット・シングルスレッドと比べて処理速度が向上している。具体的には以下の場面で差が出る。
- バックテスト:MT5はマルチスレッド対応で、複数CPUコアを活用した高速バックテストが可能。MT4は1コアのみ使用。ただし実際の速度差はEAのロジック・テスト期間・PCスペックにより異なるため、一律に「何倍速い」とは言い切れない
- チャート表示:多数のチャートとインジケーターを同時表示したとき、MT5の方がスムーズに動作する
- 大量注文の処理:高頻度のEA運用ではMT5の方が安定する
XMでの口座開設時の選び方
新規トレーダーの場合
迷わずMT5を選ぼう。分析機能が充実しており、これから学ぶには最適だ。将来的にEAを使いたくなったら、追加口座でMT4口座を開設すればいい。
既存のMT4ユーザーの場合
使い慣れたMT4のEAやインジケーターがある場合は、MT4を継続するのが合理的だ。ただし、分析用のサブ口座としてMT5を追加開設するのもおすすめだ。
MT4からMT5への移行手順
- XMの会員ページにログインする
- 「追加口座開設」をクリックする
- プラットフォームで「MT5」を選択する
- 口座タイプ(スタンダード/KIWAMI極等)を選ぶ
- 開設完了後、MT4口座からMT5口座へ「資金振替」で資金を移動する
資金振替はXMの会員ページから即時で行える。手数料は無料だ。
スマホアプリの比較
| 機能 | MT5アプリ | MT4アプリ |
|---|---|---|
| 時間足 | 21種類 | 9種類 |
| インジケーター | 38種類 | 30種類 |
| 描画ツール | 44種類 | 24種類 |
| 経済指標カレンダー | あり | なし |
| 板情報 | あり | なし |
スマホアプリでもMT5の方が機能が充実している。特に時間足と描画ツールの差はスマホでの分析精度に直結するため、スマホメインで取引するならMT5が有利だ。WebTraderならブラウザからもアクセス可能だ。
FX Rescue編集部では、XMのKIWAMI極口座でMT5(ビルド4527)とMT4(ビルド1420)を2026年5月に並行検証。時間足・インジケーター・注文方式の違いはすべて実機で確認。バックテスト速度はMT5が複数コアを活用することで大幅に高速化されることを確認(具体的な倍率はEAのロジックやPC環境で異なる)。