MT4の初期チャートは「そのまま使うな」
XMでMT4をダウンロードして起動すると、最初に目に飛び込んでくるのは緑と黒のバーチャート。正直、これをそのまま使ってトレードしている人がいたら、今すぐ設定を変えてほしい。初期状態のMT4チャートは、値動きの把握しやすさという点ではかなり不親切だ。
料理に例えるなら、包丁を研がずに使っているようなもの。切れないわけではないけど、効率が悪いし、余計な力が必要になる。チャートの設定もまったく同じで、最初に5分だけ手を入れれば、その後のトレード体験がまるで変わる。2026年5月時点のXM MT4を基準に、具体的な設定手順を順番に見ていこう。
Step 1:バーチャートからローソク足に変更する
MT4を初めて開くとバーチャートが表示されている。これは欧米では一般的なチャート形式だけど、日本人トレーダーにとってはローソク足の方が圧倒的に読みやすい。始値・終値・高値・安値の4つの情報が、太い実体と上下のヒゲで一目で分かるからだ。
切り替え方法は2つある。ツールバーの上部にあるローソク足のアイコン(縦棒が太くなったような形のボタン)をクリックするか、キーボードでAlt+2を押すだけ。5秒で終わる作業だけど、効果は絶大だ。バーチャートではぼんやりしていた値動きの勢いが、ローソク足にした瞬間にくっきり見えるようになる。
ここ大事だよ。Alt+2でローソク足に切り替えるのは、MT4を開いたら最初にやること。これだけで世界が変わるから。バーチャートのまま使ってる人がいたら今すぐ変えてね。
ちなみにAlt+1でバーチャートに戻り、Alt+3でラインチャート(終値だけの折れ線)に切り替わる。ラインチャートは大きなトレンドを把握するときに使う人もいるけど、普段のトレードではローソク足一択で問題ない。
Step 2:チャートの色を見やすく整える
ローソク足に変更したら、次は色の設定。初期状態の配色はお世辞にも見やすいとは言えない。チャートの余白部分で右クリック→「プロパティ」(またはF8キー)を選んで「色の設定」タブを開こう。
おすすめの設定は、背景色を黒(Black)にすること。白背景でも悪くはないけど、長時間チャートを見続けるなら黒背景の方が目にやさしい。ディスプレイの光を直接浴びる量が減るからだ。暗い部屋でトレードするなら特に効果が大きい。
ローソク足の色は、陽線(上昇)を緑や白、陰線(下落)を赤や青にするのが定番。ポイントは、陽線と陰線がはっきり区別できる組み合わせを選ぶこと。似た色同士にしてしまうと、瞬時の判断が遅れる。
そしてグリッド線。これは迷わず非表示にするべきだ。同じプロパティ画面の「全般」タブで「グリッドの表示」のチェックを外す。グリッドを消すだけで、チャートの視認性が劇的に上がる。格子模様がなくなって、ローソク足とインジケーターだけが残る。すっきりしたチャートは、それだけで判断の精度を上げてくれる。
Step 3:インジケーターの初期セットを入れる
チャートの見た目が整ったら、次はインジケーター。MT4には大量のインジケーターが内蔵されているけど、最初から全部入れるのは逆効果だ。情報過多でかえって判断が鈍る。まずは移動平均線(Moving Average)を3本入れるところから始めよう。
おすすめの設定は、20EMA(短期)、75EMA(中期)、200EMA(長期)の3本セット。「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」で追加できる。期間に20を入力し、移動平均の種別を「Exponential」に、色を赤に設定。同じ手順で75EMA(青)と200EMA(黄)を追加する。
この3本があるだけで、相場の流れが格段に分かりやすくなる。20EMAが75EMAの上にあり、75EMAが200EMAの上にあれば上昇トレンド。逆なら下降トレンド。ゴールデンクロスやデッドクロスも、この3本の位置関係で把握できる。地図なしで知らない街を歩くのと、Googleマップを見ながら歩くのとでは安心感がまるで違う——移動平均線はトレーダーにとってのGoogleマップみたいなものだ。
移動平均線3本入れるだけでチャートが「地図付き」になるから安心して。最初からインジケーターを10個も入れる必要はないよ。この3本で十分トレンドは見えるからね。
慣れてきたら、ボリンジャーバンド(期間20、偏差2)を追加するとよい。レンジ相場とトレンド相場の切り替わりが分かりやすくなる。さらにRSI(期間14)をサブウインドウに入れれば、買われすぎ・売られすぎの判断材料になる。ただし、最初からインジケーターを5個も6個も入れると画面がごちゃごちゃするから、まずは移動平均線3本で十分だ。
Step 4:時間足の選び方
MT4では9種類の時間足(M1、M5、M15、M30、H1、H4、D1、W1、MN)を切り替えられる。どの時間足をメインに使うかは、自分のトレードスタイルで決まる。
スキャルピング(数分〜数十分で決済)なら、M5(5分足)かM15(15分足)がメイン。エントリーのタイミングはM5で測り、大きな流れの確認はH1(1時間足)で行う。デイトレード(数時間〜1日で決済)なら、H1かH4(4時間足)がメイン。環境認識にはD1(日足)を使う。スイングトレード(数日〜数週間保有)なら、D1がメインでW1(週足)で大局を見る。
ここで大事なのは「マルチタイムフレーム分析」という考え方。メインの時間足だけでなく、必ず上位足で大きなトレンドの方向を確認してからエントリーする。1時間足が上昇トレンドでも、日足が下降トレンドなら逆行する確率が高い。双眼鏡で遠くを見てから、虫眼鏡で細部を確認する——この順番を守るだけで、無駄な負けトレードが減る。
Step 5:定型チャート(テンプレート)として保存する
ここまでの設定が終わったら、必ずテンプレートとして保存しておこう。毎回ゼロから設定し直すのは時間の無駄だ。チャートの余白で右クリック→「定型チャート」→「定型として保存」を選んで、分かりやすい名前(例:「基本セット」「デイトレ用」など)をつけて保存する。
別の通貨ペアのチャートを開いたとき、同じ手順で「定型チャートの読み込み」を選べば、保存した設定が丸ごと適用される。ローソク足の色もインジケーターも全部一発で反映されるから、新しいチャートを開くたびに設定し直す手間がゼロになる。
用途別に複数のテンプレートを作っておくのもよい手だ。「スキャル用(M5・ボリバン入り)」「デイトレ用(H1・EMA3本)」「環境認識用(D1・シンプル)」のように分けておけば、トレードスタイルに応じて瞬時に切り替えられる。
ぶっちゃけ、テンプレート保存しないで毎回設定し直してる人けっこう多いんだよね。30秒で保存できるのに。私は「デイトレ」「スイング」「環境認識」の3つ作ってるよ。一回やれば二度と設定し直す必要ないからね。
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XMの口座を開設する →プロファイルで通貨ペア別のレイアウトを保存する
テンプレートが「1枚のチャートの設定」を保存するものなら、プロファイルは「画面全体のレイアウト」を保存する機能だ。複数のチャートを同時に開いて並べた状態を丸ごと記録できる。
たとえば、ドル円・ユーロドル・ポンド円・豪ドル米ドルの4枚のチャートを分割画面で並べた状態をプロファイルとして保存しておけば、次にMT4を開いたときも同じレイアウトで即座にトレードを始められる。「ファイル」→「チャートの組表示」→「名前を付けて保存」で保存できる。
通貨ペアグループ別にプロファイルを分けておくと便利だ。「主要通貨ペア」「クロス円」「資源国通貨」のように整理しておけば、取引対象を切り替えるときにワンクリックで済む。テンプレートとプロファイルの使い分けを覚えるだけで、毎朝のチャート準備時間が半分以下になる。
見やすいチャートを作るコツ
設定をひと通り終えたあとで意識してほしいのが「引き算」の発想だ。インジケーターは追加するほど情報が増えるけど、多すぎると肝心の値動きが見えなくなる。プロのトレーダーほどチャートがシンプルだという話はよく聞くけど、これは本当だ。
目安として、チャートに表示するインジケーターは3〜4個まで。それ以上入れると、シグナルが互いに矛盾してエントリーの判断ができなくなる。移動平均線3本+RSI1本、あるいは移動平均線3本+ボリンジャーバンド1本——このくらいが実用的な上限だ。
初心者あるある:インジケーターを10個入れてチャートがごちゃごちゃ→結局何も判断できない、ってパターン。私も昔やったけど、減らした瞬間に勝率上がったよ。「引き算」を覚えてね。
色の統一も地味に大事だ。インジケーターごとにバラバラの色を使うと、パッと見て何がどの情報か分からない。短期系は暖色(赤・オレンジ)、長期系は寒色(青・紫)といったルールを自分の中で決めておくと、視認性が上がる。
XM MT4の初期状態から変えるべきポイントまとめ
最後に、初期状態から必ず変更すべき項目を整理しておく。これだけやれば、初期設定のまま使っている人とは雲泥の差がつく。
第一に、バーチャートからローソク足への切り替え。これは絶対。第二に、グリッド線の非表示。チャートの清潔感が段違いになる。第三に、移動平均線(最低でも20EMAと200EMA)の追加。トレンドの有無が見えるようになる。
これに加えて、チャートの余白設定も調整しておくとよい。「プロパティ」→「全般」タブで「チャートの右端移動」にチェックを入れると、最新のローソク足が画面右端に余裕をもって表示される。リアルタイムの値動きが見やすくなって、エントリーポイントの判断がしやすくなる。
MT4のチャート設定はトレードの土台だ。どんなに優秀な手法を学んでも、チャートが見づらければ正しく判断できない。家を建てる前に地盤を固めるように、まずはチャート環境を整えてからトレードに臨もう。5分の設定作業が、その後の何百回ものトレード判断の質を変えてくれる。
FX Rescue編集部では、XMスタンダード口座のMT4(Build 1415)で本記事の全手順を実際に検証しています。スクリーンショットの代わりにメニューパスを記載していますが、すべて2026年5月時点の最新バージョンで動作確認済みです。インジケーター設定値は一般的に推奨される数値であり、収益を保証するものではありません。