MT4アラートでできること
MT4のアラート機能は、チャートをずっと見張っている必要をなくしてくれる仕組みだ。価格が特定の水準に到達したら音で知らせてくれるし、設定次第ではメールやスマホ通知にも飛ばせる。
できることを整理すると、大きく3つ。
- 価格到達通知:「ドル円が155.00を超えたら教えて」のような使い方。サポートラインやレジスタンスラインの手前にセットしておけば、張り付き監視から解放される
- ラインタッチ通知:自分で引いた水平線やトレンドラインに価格が接近した際の通知。裁量トレーダーにとっては見逃し防止の保険になる
- メール・プッシュ転送:PCの前にいなくても通知を受け取れる。買い物中でも温泉に入っていても、価格の動きをキャッチできるのは心理的にも大きい
言い換えると、MT4のアラートはチャートの番犬みたいなものだ。飼い主が寝ていても、怪しい動きがあれば吠えてくれる。
価格アラートの設定手順
最もシンプルな価格アラートの設定方法から。慣れれば30秒で終わる。
手順1:ターミナルウィンドウのアラートタブを開く
MT4の画面下部にある「ターミナル」ウィンドウの中に「アラート設定」タブがある。見つからなければ、メニューバーの「表示」→「ターミナル」で表示させよう。
手順2:右クリックで「作成」を選択
アラートタブ内の空白部分で右クリック。メニューから「作成」を選ぶと、アラートエディタが開く。
手順3:条件を設定する
設定項目はこうなっている。
- 有効にする:チェックを入れる
- アクション:Sound(音)を選択
- 通貨ペア:監視したいペアを選ぶ(例:USDJPY)
- 条件:Bid >(指定価格を上回ったら)またはBid <(下回ったら)を選択
- 値:通知してほしい価格を入力
- ソース:鳴らすサウンドファイル。デフォルトのalert.wavでOK
「OK」を押せば完了。拍子抜けするほど簡単だろう? 設定したアラートはターミナルのアラートタブに一覧表示される。不要になったら右クリックで削除すればいい。
メール通知の設定方法
PC前にいないときでも通知を受け取りたいなら、メール転送の設定が便利だ。ただし、こちらは少しだけ下準備が必要になる。
SMTP設定の手順
MT4のメニューバーから「ツール」→「オプション」→「Eメール」タブを開く。
- 有効にする:チェックを入れる
- SMTPサーバー:smtp.gmail.com:465(Gmailの場合)
- SMTPログインID:自分のGmailアドレス
- SMTPパスワード:Googleアカウントのアプリパスワード(2段階認証の設定画面で生成する。通常のログインパスワードでは通らない)
- 送信元:自分のGmailアドレス
- 送信先:通知を受け取りたいアドレス
設定後、「テスト」ボタンでメールが届くか確認しよう。テストメールが届かない場合はSMTPパスワードの設定ミスが大半だ。Googleアカウントのセキュリティ設定でアプリパスワードを再発行してみるといい。
メール通知を有効にしたら、アラート作成時の「アクション」欄で「Mail」を選ぶだけ。音と併用したい場合は、同じ条件でアラートを2つ作成する(Sound用とMail用)。
MT4のアラート機能を試すにはXM口座から。口座開設は無料、ボーナスも付与される。
XM口座を開設してMT4を使う →スマホへのプッシュ通知
個人的には、この機能が一番おすすめだ。スマホに直接プッシュ通知が飛んでくるので、メールより気づきやすい。通知音が鳴った瞬間に「あ、155円タッチしたな」とわかる。料理中でもランニング中でも。
設定手順
ステップ1:スマホにMT4アプリをインストールして起動。「設定」→「チャットとメッセージ」を開くと「MetaQuotes ID」が表示されている。この8桁の英数字をメモする。
ステップ2:PC版MT4で「ツール」→「オプション」→「通知機能」タブを開く。「プッシュ通知を有効にする」にチェックを入れ、先ほどメモしたMetaQuotes IDを入力する。
ステップ3:「テスト」ボタンを押す。スマホに通知が届けば設定完了。届かなければIDの入力ミスを疑おう。
あとはアラート作成時に「アクション」で「Notification」を選ぶだけ。メールよりもセットアップは楽だと思う。
活用テクニック
アラートの設定方法がわかったところで、実戦で使えるテクニックをいくつか。道具は持っているだけでは意味がない。使い方が大事だ。
サポレジ到達通知
日足や4時間足で意識されている水平線の少し手前(5〜10pips)にアラートを置く。ラインぴったりではなく手前にするのがコツで、通知が来てからチャートを開いてもエントリー判断に間に合う余裕を作れる。
経済指標前のタイムアラート
雇用統計やFOMCなど重要指標の30分前にタイムアラートを設定しておく。「うっかり指標の存在を忘れていてポジション放置」という地味だけど致命的なミスを防げる。目覚まし時計と同じ原理だ。
複数通貨ペアの同時監視
ドル円・ユーロドル・ポンド円など複数ペアにアラートを設定しておけば、全部のチャートを開きっぱなしにする必要がなくなる。MT4のリソースも節約できて一石二鳥。監視対象が多いスイングトレーダーほど恩恵が大きい。
アラートが鳴らないときの対処法
「設定したのに通知が来ない」という声は実はかなり多い。原因の9割はたった一つのことに集約される。
MT4を閉じたらアラートは動かない
これが最大の落とし穴。MT4のアラートはMT4が起動していないと一切動作しない。PCをスリープにしたり、MT4を閉じた時点でアラートは無効化される。当たり前と言えば当たり前だけど、初めて使う人がハマるポイントNo.1がここだ。
24時間監視したいならVPSを使う
解決策はシンプルで、VPS(仮想専用サーバー)上でMT4を24時間稼働させること。XMでは一定の取引条件を満たせば無料でVPSが利用できる(2026年5月時点)。VPS上のMT4でアラート+プッシュ通知を設定しておけば、自宅PCの電源を切っていてもスマホに通知が届く。まさに24時間働く番犬だ。
その他のチェックポイント
- アラートの有効期限切れ:期限が過ぎたアラートは自動停止する。期限欄を確認しよう
- 最大反復回数に達した:デフォルトでは回数制限がある。長期間使いたい場合は回数を増やすか、無制限に設定
- PCの音量がゼロ:笑い話のようだけど意外と多い。PCのサウンド設定を確認しよう
- 通知先のID・メール設定ミス:テスト送信で事前に必ず確認すること
XM MT4(Build 1430)で価格アラート・メール通知・プッシュ通知の3種すべてを実際に設定・動作確認済み。Gmail経由のメール通知はアプリパスワード設定後に正常送信を確認。MT4終了後にアラートが停止することも検証済み。